さよなら、ワンちゃん
今日の朝、実家のワンちゃんが亡くなった。
ずっと体調を崩していて、ご飯が食べられないこともあったし、毎日点滴を打っていた。
正月に会った時はあまりにも食べなくて好きそうなものを入れて、てづくりごはんを作ったこともあった。
私は子供の頃に犬に追いかけられたり、吠えられたりして犬が大嫌いだった。
そんな中やってきたのがウチの子だった。
妹が犬を飼いたいと言ったのがキッカケで我が家にやってきた小さなチワワの女の子。大きな目はキョドキョドとしていた。
ひな祭りの時期にやってきたから「ひな」と名付けられたその子は来た時からペットフードが嫌いな子だった。
どうやったら食べてくれるか、ワンちゃん用ふりかけをかけてみたり、栄養補助クリームで和えたり試行錯誤した。
小さな子は散歩も嫌いだった。
歩くのが嫌で、すぐに這いつくばったり、抱っこをせがんだ。
少しだけ歩かせてあとは抱っこ散歩ばかりだった。
後に子犬を2匹別々の時期に家族に迎えた。
ちょっと神経質なこの子は弟分が増えたのは不本意だったのかもしれない。
なかよしこよしというわけではなく、クラスの騒ぐ男子を怒る風位委員の真面目な女の子のように2匹を牽制することが多々あった。
でも、もしかしたら距離を保ちながらも3匹は姉と弟のような関係だったかもしれない。
家族思いの子で、よその人が来るととにかく吠えた。小さいのに自分がみんなを守らないといけないというような吠え方だった。
わたしが一人暮らしを始めて久しぶりに会った時も帰るときに「おねえちゃん、なんで一緒にいないのよ!」と言うようにいつも吠えていた。
元々は健康優良児で他の2匹の方が長くないかもしれないと言われることもあったのに、いつの間にか体調が悪くなってしまった。
今年の正月に会ったときはヨタヨタしてご飯も食べたり食べなかったりだったのであまり長くはないかもしれないと思っていた。
「次はゴールデンウィークに会おうね。約束だよ!」と声をかけてバイバイしたのにな。
家に戻って病院で点滴を打ってもらったら元気になったし、鮭のお刺身を食べたりもしていたらしいのに。
どんどん痩せ細って、筋肉も衰えてトイレに行っても踏ん張れなかったり、関節が外れたりもしていたと聞いたのが先週の16日。
最期まで頑張ったけど、ダメだったと聞いて悲しかった。
最後に頑張って耐えてる姿の写真も送られてきた。
1枚は目がぼんやりしていたけど、顔がはっきりと見える写真はしっかりとした目が写っていた。
しんどかったのによくがんばったね。
ありがとう、安らかに。